コンサル会社を選ぶ時の注意点
1件1件の顧客から長期的に利用されている所を選ぶ
「1件1件の顧客から長期的に使われている経営コンサルティング会社である」というのを選ぶ時の1つの基準にして下さい。
なぜならば、人々は満足していなければ途中で取引を中断するからです。料金が高いと思えば途中で取引を中断するからです。
「平均的な取引期間が長い」というのは信頼の証であり、良心的なコンサルティング会社であることの証です。
経営コンサルタントを利用している人を見つけたら、「何年ぐらい利用しているの?」と尋ねてみて下さい。
最低でも2年以上、できれば3年以上が信用できる1つの目安です。
適正料金で継続的に成果が出るまでフォローしてくれる所を選ぶ
経営コンサルタント会社や経営コンサルタントにとって、「いかに自分を高く売るか?」というのは最重要テーマの1つです。
すばらしい知識や技術を身につけて自分が高く売れるなら、それはそれですばらしいことだと思います。
しかしながらその一方で、お客様の立場に立って適正な料金を設定し、責任を持って継続的なフォローをしているかどうかということの方が長い目で見た場合、より大切な事なのではないでしょうか?
あまりに高額な料金を平然と提示する大手経営コンサルタント会社や
有名経営コンサルタントには気をつけて下さい。
ブランド的な価値感を利用することで、ほとんど同じ様な指導内容であるにもかかわらず、料金が3倍以上になる事もあります。
それでも利用してみたいという方は利用すれば良いと思いますが、恐らく単発の指導で終わると思います。
高額な料金を毎月払い続けるのは現実的に非常に厳しい事だからです。
経営コンサルティングや社員研修を通じて成果を出して行くには、毎月の継続的な取り組みが欠かせません。
成果を出すために何よりも大切な事は、毎月本気で継続的に取り組み続ける事なのです。
ですから負担感の少ない適正料金で、毎月継続的にフォローしてくれる経営コンサルタント会社なのか、しっかりと確認するようにして下さい。
高額な料金を取った後「後はあなたの取組しだいです。」と言って逃げて行く人なのかどうか、事前に確認するようにして下さい。
フォローに手を抜く会社、フォローに手を抜く人は、「無責任で危ない」と見て、まず間違いありません。
得意分野・専門分野を確認してから選ぶ
自分が一番期待している内容について、相手の会社、相手の経営コンサルタントが得意としているのか、専門としているのかを確認することが大切です。 得意分野・専門分野でない人に頼むとうまく行かない事があります。
経歴やコンサルティング業務実績が十分な所を選ぶ
経歴が浅かったり、コンサルティング業務実績が不十分でも、いい仕事をする会社や、いい仕事をする経営コンサルタントはいます。
ただし、あまりにも新米すぎるとちょっと不安ですよね。
医者にかかる時も新人ドクターに治療してもらうより、ベテランドクターに治療してもらいたいですよね。
会社の社歴や指導する人の指導実績・キャリアに不安がないかどうかチェックして下さい。
悪いうわさ(クレーム)の少ない所を選ぶ(評判の良い所を選ぶ)
クレーム、トラブルなど悪いうわさがないかどうか確認して下さい。
「料金が高かった。」「内容的に全く期待外れだった。」「全く成果が出なかった。」「いいかげんな対応をされた。」などのクレーム、トラブルが多発している会社に気をつけるようにして下さい。
どんなに一生懸命仕事をしていても、どんな一流企業であっても、時としてクレームやトラブルは発生します。
しかし、クレームやトラブルが多発する会社には、必ず問題が潜んでいますので気をつけて下さい。
評判の良い良心的な所を選ぶようにして下さい。
誰が実際の業務を担当するのか確認してから選ぶ
経営コンサルティングや社員研修は、誰が実際の業務を担当するのかによって質や成果が変わってきます。
ですから、実績のある本物の人物が、実際の業務を担当してくれることを確認しておく必要があります。
経営コンサルタント会社の多くは、会社のブランドなどを利用し高い料金で契約する一方、実際の業務は人件費の安い普通のサラリーマンに担当させたりするから要注意です。
確かに会社としては事例やノウハウは豊富なのでしょうが、普通のサラリーマンに指導されたいと思いますか?
例えば、次のような人であることが確認された場合は、気をつけた方が良いと思います。
自分で実績を出した事の少ない人
具体的にどのような実績を自分自身で生み出した事があるのか、詳しく尋ねてみて下さい。
本当に自分で成果を出した事がある人は、リアルで具体的な話を次から次にすることができます。
経験の少ない人は、本や他人から学んだ事例で話しますから抽象的な表現が多く、リアルで具体的な話ができません。
自分の生年月日や学歴や職歴(特に経営コンサルタントとしてのキャリア)を言わない人
正直に言うのが自分に不利益になる可能性があるからです。 自分の過去に対してコンプレックスを抱いていたり、自分のカリスマ性、ブランド性を高めるのに邪魔になったりするから言わないのです。 自分自身を本当の自分よりもすごい人物に見せかけようとする気持ちは分かりますが、正直や誠実を感じられないような人には気をつけて下さい。
地位の低いサラリーマン
実力のある人には実力にふさわしい地位が与えられます。 きちんとした肩書きがない人は、まだ十分な成果を出していない修業中の人であると思われます。 社長クラスの人や国家資格を持ったスペシャリストから直接指導を受けるのがベストですが、少なくとも地位の低いサラリーマンからの指導は避けるのが無難です。
暗い感じの人、運のなさそうな表情の人、波長の合わない人
これは実際に合ってみなければ良く分からない部分ですが、第一印象で暗い感じのする人、運のなさそうな表情をしている人、自分との相性・波長がなんとなく合わないと感じる人は避けた方が無難です。
声のトーンの暗さは電話でも分かるのでチェックしてみて下さい。
対応が素早い所、そして柔軟性がある所を選ぶ
対応が素早いかどうか、そして個々の会社の事情に柔軟に対応してくれるかどうかは、ある程度事前打ち合わせの段階で分かります。 「何となく対応が鈍そうだなぁ」「何となく融通が利かないなぁ」と感じたら気をつけて下さい。